今回は、サイト全体ではなく【記事1つで】狙ったキーワードの検索上位を獲得するための極意について紹介します。
SEOで検索上位を狙うための要素
まず最初に、一応 お伝えしておきますが
今回ご紹介する方法を使って「100%確実に検索上位に来る!」ということではありません。それだけは誤解しないでください。
大前提としてSEO評価に関連する要素は沢山あります。
- 全体的なサイト構成
- HTMLマークアップ(サイト自体・記事単位)
- 過去の記事とのカニバリゼーション具合
- サイトに対するバックリンク(被リンク)
- ドメイン自体が持つパワー
- インデックス数、記事数
…など等。
当サイトでも過去の記事で色々なSEO評価に関する要素をご紹介してきましたが、それらがキチンと整っているサイトであることが重要です。
とは言え、今回ご紹介する方法を使えば、割とテキトーに作っていたサイトでも【1つの記事だけでSEO検索上位】を獲得することもできるかもしれません!
それでは順を追って説明してまいります。
記事で狙うSEOキーワードを決める
ブログ、コラム、雑記だとしても、記事を書くということは何かしらのテーマがあるものです。
そのテーマに関連する単語こそがSEOキーワードです。
例えば私が今、こうして書いているこの記事にもSEOキーワードが含まれています。
- メイン:検索上位 記事
- サブ:検索上位 記事 書き方
- サブ:検索上位 記事 SEO
といったところでしょうか。
メインというのは、一番狙いたいSEOキーワードのこと。
サブというのは、ロングテールで狙いたい複合のSEOキーワードです。
というわけで、まずは書こうと思っている記事の「メインSEOキーワード」と「サブSEOキーワード」をしっかりと決めておきしましょう!
メインは1個。サブは2~3個くらいにしておきましょう。
実際にGoogleで検索してみる
記事を書き始める前に、必ずやってほしいのがこの作業。
【メインSEOキーワードでGoogle検索してみる】
すると、『1位~10位』までの検索結果が表示されます。
ここでやる事は1つ!
この1位~10位までの競合サイトとなるページを、1つずつ開いて見ていくのです!
意外とみんな、やってるようでキチンとやっていないのがこの作業。
では、どのように見れば良いのか?
詳しく説明いたします。
競合サイトのページを見る方法
1つずつ開いて、ただ眺めるだけではありません。
特に注目して確認してほしいのは以下の3点!
- タイトルの書き方
- 文字数
- インテント
これを1つずつ、しっかりとExcelなどでまとめておきましょう!
左から順に『順位』『タイトル』『URL』『文字数』『インテント』とまとめていきます。
こんな感じでリストアップします。
それぞれの項目の意味も説明しておきましょう。
順位 | 対象ページの検索順位を書き込む |
---|---|
タイトル | ページのtitleタグを書き込む ※必ずHTMLソースを開いて<title>で囲まれた文字列を書くこと |
URL | 対象ページのURLを書き込む |
文字数 | 対象ページの文字数を書き込む(文字数を計るサイト等で可) ※<main>タグ等、記事自体の本文だけを文字数としてカウントする |
インテント | 記事のインテント(意図)を書き込む ※これは特に重要なので後程、解説します |
あっ、ちなみに1位~10位までの開いたページたちは、まだ閉じないでくださいね!
閉じちゃった人はもう一回、できれば別窓のタブで全ページを開いたままにしておいてください。
さて、ここまでザッとまとめるだけでも意外と面倒だったでしょう?
だけど、これからさらに面倒な作業をする必要があります。
狙ったキーワードで、なおかつ記事1つで検索上位を狙うというのは果てしなく大変な作業なのです。覚悟してください。
それでは、覚悟ができた人だけ次の項目へ。
各ページのインテントを探る
1位~10位までの記事をExcel等にリストアップができたら、次はさらに1位~10位までのページを・・・
【よーーく読んで下さい!】
だいたい、どのページも同じようなことが書かれているかもしれません。
それでも、1位~10位までのページをしっかりと読み込んでください。
それは、当たり前のことですが今からあなたが書こうとしている記事のメインSEOキーワードで、すでに検索上位を獲得できているページだからです。
つまり、Googleに高い評価を受けているということ。
要するに、言い方がアレですが「Googleに評価されてる記事を真似しちゃおう!」ということなのです。
だからこそ、すでに上位にあるページの内容をしっかり読んで、どんなことが書かれているのか知っておく必要があるわけです。
ここで『インテント』という言葉が出てきましたが、直訳すると「意図」という意味になります。
よく検索インテントという言葉も使われますが、Googleで検索するユーザーというのは「意図をもって検索する」と言われています。
その種類は大きくわけて4つ。
- 知りたい(Knowクエリ)
- 行きたい(Goクエリ)
- やってみたい(Doクエリ)
- 買いたい(Buyクエリ)
今回の場合、例として【検索上位 記事】を検索クエリとして説明していますが、1位~10位まで「SEOで検索上位を狙う記事の作成を、やってみたい(Doクエリ)」が多いと感じました。
あ、「知りたい(Knowクエリ)」も含まれていると思います。
他の例としては…
【アイパッド 通販】だったら「買いたい(Buyクエリ)」でしょうね。
【Amazon ログイン】だったら「行きたい(Goクエリ)」になります。
あ、Goクエリは【沖縄 行きたい】とかではなくて、Web上の「問い合わせフォームはどこ?」とか「ログインページはどこ?」といったインテントという意味になります。
このように、ユーザーは何らかの目的・意図(インテント)をもってGoogle検索を使うのです。
つまり、これをGoogleは理解しており、ユーザーのインテントに合わせた検索結果を表示させている、というわけです!
だから1位~10位にランクインしているページというのは、この検索インテントを満たしている記事であるということです。
まぁ、中には・・
「なんでこんなカスみたいなページが検索インテントを満たせてると言うんだ?!」
・・って感じの記事も検索上位に上がってきている事もありますが。
この記事の冒頭でも説明したように、その記事の品質は最重要だけど、その他の要因でサイト自体が高い評価を受けているという場合もあります。
例えば1位~10位までに書かれている内容と、まったく逆のことを書いて検索上位に食い込むという手法です。
少し前まではこういった逆説のページが4位・6位・10位とかにパラパラと入ってくることが、よくありました。
もちろん逆説というからには、しっかりとその根拠も解説できていなければなりません。テキトーに書いて良いわけではないです。
ただ、この手法は今はあまり効果的ではなく、今回のやり方とは違うので割愛します。
というわけで、とにかく1位~10位までの記事をしっかりと読んで、検索インテントを考えた上で、1位~10位のページがなぜGoogleに好まれているのかを探る必要があるというわけです。
では、ここで一旦、この記事を開いたまま、あなたがSEOで狙いたいキーワードの1位~10位までのページを読んできてください。
私はここでじっと待ってますので。
・・・・・・
早めに読んで戻ってきてね。
1位~10位までのページを読み終わったら
1位~10位までのページを、よーく読みましたか?
お疲れ様です。
それでは、それぞれのページで
【どんなことが書かれていたか項目としてまとめましょう】
例えばこんな感じで。
サイトA
- Googleが記事を評価する要素について
- 昨今のSEO事情について
- AI技術の進歩について
サイトB
- サイト運営者の自己紹介
- Googleが記事を評価する要素について
- SEOの実験結果について
サイトC
- SEOの実験結果について
- 文字数とSEOの関連性について
- トラフィックSEOについて
・・・と、このようにそれぞれのサイトで、どんな項目(Hタグごとのセクション)で構成されているかをまとめます。
例えば上記の例で、赤文字にしてる項目と緑文字にしてる項目が同じ内容になっていますね?
このように大抵の場合は1位~10位までのページ内に似たような項目があるものです。
そういった場合は、自分で書く記事で重複して書くのではなく、1つの項目としてまとめて書いてくださいね。
先ほどまとめたExcelに列を追加しても良いですし、別のExcelを作ってもいいですし、面倒だったらノートとかに書いてもいいので、自分なりに項目をまとめておきましょう。
最近またGoogleさんがアルゴリズムを変更してきているので、ここでもう一つ注力してほしいことを追記します。
それは、1位~10位のサイトに載っている見出しだとしても「関連性の薄いもの」は除外するようにすることです!
検索クエリに対する正しい回答だけを記載すべきであるため、関係ない文章を載せてしまうと「ページの品質」が低下して低品質ページになってしまうためです。
ここまで準備ができたら、いよいよ記事の作成に入ります!
まとめた内容を見ながら記事を作成する
準備が整ったところで、いよいよ
【作った資料たちを見ながら記事の作成】
を始めましょう。
手順としては以下の通りです。
- 記事の<title>タグを考える
- 記事の目次(もくじ)を作る
- 1位~10位までの項目を全て網羅する
まずは、記事のタイトル作成です!
ハッキリ言って記事の<title>タグはSEOにおいて最上級に重要なので、ここをミスると順位はぜんぜん上がってきません。
では、上手な<title>の付け方を改めて考えていきましょう。
<title>タグの付け方・考え方
世間で「SEO対策、SEO対策!」と叫ばれるようになった頃から変わらないルールが3つ。
- 狙いたいSEOキーワードを必ず<title>タグに含めること。
- できるだけSEOキーワードを<title>タグの左詰めに入れること。
- 余計なキーワードはできるだけ<title>タグに入れないこと。
あなたも過去の記事で上記の3点から外れているものがあれば、<title>タグを修正するだけでも検索順位が変わりますよ。
ただ、上記3点だけをゴリゴリに意識しすぎてしまうと、なんだかロボットが考えたような妙なタイトルになってしまう場合があります。
ですので、3点を意識しつつも、人間が見て変じゃないと思うタイトルにしましょう。
また、せっかく検索上位に表示されたとしても、変なタイトルや味気ないタイトルだとクリックしてもらえないです。
クリックされない記事と、よくクリックされる記事では、その後のSEO評価にも影響してきます。
このことについては以下の記事で詳しく解説しています。

そして、余計なキーワードはタイトルに含めないようにすること。
これは<title>タグ内に他のキーワードを入れてしまうと、SEOキーワードの軸がブレてしまうためです。
なので、できるだけ不必要なキーワードは入れないこと。
しかし、そうすると簡素なタイトルになってしまい、今度はユーザーが興味を持ってクリックしてくれないというデメリットも生じます…。
この辺のサジ加減が難しいところですねー。
このことについては、以下の記事でさらに詳しく紹介しています。

まぁ、色々と試行錯誤していく中で、ベストな<title>タグが出来上がりますので、あなたも記事タイトルを真剣に考えてみましょう。
それでは続いて、目次(もくじ)の作り方を説明します。
目次(もくじ)作りが要となる!
記事を執筆するにあたって
【事前に目次(もくじ)を考えること】
これを強く推奨します。
目次=Hタグ です。
もちろん、入れ子となるH3~H4も一緒に考えましょう。
これを先にやっておくと、かなりスムーズに執筆することができます。
準備の段階で用意した資料で、検索上位のサイトがどんな項目(Hタグごとのセクション)で書かれているかをまとめましたね。
これを参考にしながら自分なりのHタグ・見出しを考えていきましょう。
逆に、目次を考えずに記事を書き始めてしまうと、書いてる途中で「あ・・・これも書かなきゃ、アレも入れなきゃ・・・」と後から後から書きたいことが出てきて、継ぎはぎだれけの記事になってしまい、文章構成が支離滅裂なものになってしまいます。
「脳内で記事の構成が出来てるから大丈夫!」という考え方は捨てましょう。
きちんと起承転結が成されている文章のほうが、人間も読みやすいし、Googleにも好まれます。
そして、これも最近のSEOの考え方ですが、見出しの1つ目には【答え】を書いてあげると良いです。
そして見出し2つ目以降から、その【答え】に対する【理由や説明】として話を進めていくわけです。
これは検索インテントの話にも関連しますが、ユーザーがどのような検索インテントをもってGoogle検索したとしても、求めているものは【答え】なのですから、できるだけ早めに教えてあげるというわけです。
その上で理由まで気になる人が記事の内部まで読み込んでいく、という感じです。
このように構成されている記事のほうがGoogleに好まれやすい傾向にあります。
さて、お次はいよいよ記事の中身、文章の書き方について解説します。
1位~10位を参考に文章を書こう!
先ほど作成した見出しに沿って、中身となる記事の作成・・・
【文章(コンテンツ)を書き始めましょう!】
ここで改めて、準備した資料の意味を説明しておきます。
なぜ1位~10位までのページで書かれている項目(Hタグごとのセクション)を調べたのか?
それは、1位~10位までに書かれている内容を、すべて【あなたの記事に網羅するため】です!
つまり・・・
【他のサイトを見なくても、この記事を読めばすべて満たされますよ】
という記事に仕上げるのです。
このことを意識しながら記事を執筆するようにしましょう!
もちろん、他のサイトの文章をコピペなんてしてはダメですよ。
自分なりの見解も交えてオリジナル性の高い文章を書いてください。
当然、似たような内容になってしまうことは承知の上です。
それでも、1位~10位で書かれている内容をすべて網羅するように意識して書くのです。
もう一度言います。
【他のサイトを見なくても、この記事を読めばすべて満たされますよ】
これを意識して書くことで、Googleから見れば・・・
「あ、この記事を読めば、この検索インテントを完全に満たせるね、じゃあ1位にしておこう」
という算段です。
これこそが今回お伝えしたかった【SEOの極意】であり、記事1つでも検索上位を狙うことのできる方法です。
文字数はどうすればいいの?
昔からSEO対策といえば「とにかく文字数が多いページが検索上位に来る!」と言いますよね。
しかし、最近ではコンテンツSEOの観点から「文字数が少なくても権威性が大事!」とか「要点を抑えていれば1,000文字でも良い!」とか言う人もいます。
でも、実際にはどうですか?
ほとんどの検索クエリで出てくる上位サイトは、文字数が5,000~8,000文字くらいのメチャクチャいっぱい書かれてるページが多くありませんか?
それもそのはず。
今回、私が紹介している1位~10位までのページ内容を、1つの記事に網羅する手法を使ったとしても、やはり文字数は多くなるでしょう。余裕で5,000文字は超えてくると思います。
だから、考え方としては、1位~10位までの競合サイトがすべてペラペラな内容だったら文字数は少なくなり、競合サイトが濃厚な内容を書いているならそれに匹敵する内容を書く必要があるから必然的に文字数が多くなる。
ということです!
書き終わった記事は必ずチェックしよう!
まずは書き上げてしまいましょう!
多少は読みにくかったり、文体がおかしくなっても、とにかく競合サイトに書かれてる内容をすべて網羅して、オリジナル性も加えて書き上げてください。
その後で、しっかりと自分の書いた文章をプレビューして、誤字脱字や文章構成がおかしい点がないかチェックして、最低でもこれを3回は繰り返し行いましょう。
そして、画像(できればフリー素材や有料素材ではなく、オリジナルで作成した画像)や、テーブルタグ、リストタグなども活用して、とにかくユーザーが読んで分かりやすいように作り込んでください。
HTMLの書き方もチェック!
せっかく頑張って書いた記事でも、HTMLのマークアップが不自然だと正確にSEO評価を付けてもらえなくなってしまいます。
【正しいHTMLマークアップをしよう!】
文章中に用いる<strong>タグや<h1>などのHタグ、こういったタグは正しく使わないとGoogleのクローラーが混乱してしまいます。
正しくマークアップすることで、Googleクローラーにスムーズにコンテンツ内容を伝えることができ、記事の中でどのキーワードを重要視しているのかも伝えやすくなります。もちろん人間が読んでも読みやすくなりますね。
このことについては以下の記事でも詳しく解説しています。
合わせて読んでみてください。

というわけで、諸々の修正が終わって「もう完璧!」と思えたら、いよいよ記事を公開し、あとはサーチコンソールからURL送信・インデックスのリクエストを送って完了です!!!
上手く書けていれば、ものの数時間で検索上位に反映されますよ♪
いきなり10位圏内に入るのは至難の業ですが、難易度によってはすんなりと上位化できる場合もあります。
もし30位とか40位に入った場合には、更に投稿した記事をブラッシュアップ(加筆修正)していくと良いでしょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
記事を書く、アップする、検索上位を取る。。。
SEOは、そんな単純なものではないと改めて理解して頂けたかと思います。
記事1つで検索上位を狙うというのは、これだけ大変な作業をしなければいけないというのが今のSEO対策です。
いやーー、しかし・・・
これは私の中でもかなり極秘なやり方なので誰にも教えたくなかったんですけどね。
まぁ、本当かどうかは実際に試してみてください。
というわけで今回は以上です!
お疲れ様でした。