サイトを公開したのにSEO評価・検索順位が悪い…理由と対策

サイトを公開したのにSEO評価・検索順位が悪い…理由と対策SEO対策

今回は、サイト制作者なら誰しも頭を悩ませるであろう「いつになったらSEO評価が付くのか」について掘り下げてみます。

リリース後、SEO評価が付くまでの期間

せっかくサイトを作って公開したのに、1ヵ月、2ヵ月…いくら経ってもトラフィックが増えず、SEOの検索順位を調べてみても全然上位に入ってこない…
そんな悩みを抱えている人は少なくないと思います。

結論を先の申しますと…

WEBサイトのSEO評価が付き始めるのは
リリース後、3ヵ月~6ヵ月です!!

かくいう私も、プライベートと仕事を合わせて50サイト以上は作って公開してきましたが
「なかなか順位が付かないな…」
「もう2~3ヵ月経つのにトラフィックが一桁台だ…」
…なんてことも過去には何度も経験してきました。

そんな経験の中、確かなことが3つ分かりました。

  1. リリースしたばかりのサイトは、まだGoogleに信用されていない
  2. マークアップは正しく、モバイルを重視して作る
  3. 記事の追加や、既存記事の更新はできるだけ頑張る!

ぶっちゃけこの3つさえ押さえていれば、ある程度早くGoogleから評価してもらえます。

それでは、1つずつ要点を詳しく見ていきましょう。

Googleから信用されていない

考えてもみてください。
あなたがどれだけ素晴らしいデザイナー・コーダーだったとしても、新規ドメインを取得してWEBサイトを公開するということは、Googleから見れば「新規サイト」であることに変わりないのです。

「はじめまして、今日からWEBサイトやらせてもらいます、テヘヘ♪」

リリースしたばかりのWEBサイトというのは、こういう状態なわけです。
どこの馬の骨かも分からない新参者のWEBサイトが、いきなりスターダムにのし上がってきたら不自然じゃありませんか?
誰も検索しないようなニッチなキーワードならまだしも、すでに星の数ほどいる古参WEBサイトが黙っちゃいませんよね。

つまり、Googleから「試されている」というわけです。

『こいつ、本当に信用していいのかな?』
『どうせ半年もしない内にサイト更新しなくなるんじゃないか?』
『まさか…サイトを使って何か悪いことでもする気か?』…等々

他にも様々な理由が考えられますが、とにかくWEBサイトを公開してすぐに信用してもらうには、専門家や権威のある著名人が作ったとWEBサイトでそれを証明できる内容になっているとか、よっぽど信頼性の高いサイトからのバックリンクを貼ってもらっているとか、そういった付加価値が高いサイトでない限りは公開してすぐに信用を勝ち取るのは難しいでしょう。

マークアップを正しく書く

これは基礎中の基礎、HTML5の記述で正しくマークアップすることです。

どんなに品質の高い記事を書くことができても、マークアップを疎かにしたサイトではGoogleに正しく内容を伝えることができません。
それはつまるところ、SEO評価が付きにくくなる原因の一つになってしまうのです。
せっかく良い記事を書くことができるなら、その良さを最大限までGoogleにアピールできるよう、キレイなマークアップを心がけましょう。

このことについては、以下の記事も合わせて読んでみてください。

SEO効果の高いHTML・マークアップ方法【2019 最新版】
SEOを考えた最適なHTMLマークアップについて記載しています。Googleに好まれ、検索上位を上げるために必要なことの一つとして、あなたのWebサイトにも是非ご活用ください。

また、数年前からGoogleは『モバイル・ファースト・インデックス(MFI)』を強く推奨しています。
スマホで見た時のサイトの見やすさ、操作性、速度に至るまで徹底的にモバイルユーザーを意識した作りを心掛けるようにしましょう。

Googleの公式サイトに、モバイルフレンドリーテストというページがあるので、あなたのWEBサイトもテストしてみると良いでしょう。

モバイル フレンドリー テスト - Google Search Console

※公開されてるページでないとエラーになるので、デバッグ中の非公開ページやパスワード設定してるページは一時的に解除してテストしてください。

記事を頑張って更新する

がんばって記事を追加・更新する。結局はこれですね。

項目1の「Googleに信用されてない」という部分にも繋がるところですが、きちんと周期を決めて新たな記事を追加し、過去に投稿した記事も内容を改めたり追記などをして更新するようにしましょう。
そして、記事の追加や更新を行った際には改めてサーチコンソールからSitemapを送り直したり、URL送信をしてGoogleに「見てね!」と伝えると良いでしょう。

地道にコツコツと…
これがけっこう大変なところなんですが、私の場合は以下のような感じでサイト制作しています。
良かったら参考にして実践してみてください。

  • サイトに載せる記事のネタを最低でも50本は用意しておく
    (利用規約や問い合わせ等は含めない、純粋な記事として)
  • 最低でも10記事ある状態でWEBサイトをリリースする
    (余裕があればリリース時にもっと投稿しておきたいところ)
  • 残り40本の記事作成スケジュールを決めておく
    (最低でも3ヵ月以上は記事を更新できる配分にする)
  • 新規記事の投稿後は、必ず過去の記事を見直す
    (誤字脱字はもちろん、読みにくいと部分などを更新する)
  • 新規記事を投稿した後、次に書くネタを考える
    (ネタのストックが切れてきたら必ず投稿後に考えておく)

本当のところ、欲を言えば、毎日1記事以上は新規記事を投稿したいのですが、これがなかなか大変なんですよね…。
なので、せめて公開する前に40本はネタを考えておいて、3ヵ月は投稿できるスケジュールにしています。

3ヵ月(90日)で40本ってことは、毎日投稿しちゃうと1ヵ月ちょっとで弾切れになっちゃいますねー。
なので、ひと月に約13記事、2~3日置きに1記事アップしていくような計算になります。
これくらい投稿できていれば、まぁまぁ良いでしょう。

もし早めに記事のストックが無くなってしまった時は、記事を投稿した後に『次に書く記事のネタ』を考えて決めておくことをオススメします。
どうしても「あー…しばらく更新してないなぁ…でも面倒だからいいや…」となりがちなので、次に書く記事のネタさえ決めておけば「あ、もう書くこと決まってたんだった。よし書こう!」という気分になれるので、サイトの更新が苦手な人でも少しはやる気に繋がると思います。(私がその最たる例ですが…)

新規ドメインでの検証結果

ここまで あーだこーだと述べてきましたが論より証拠ですよね。

「本当にWEBサイトのSEO評価はリリースから3ヵ月~6ヵ月もかかるの?」

…と疑っているであろう、あなたのために、実際に私が運用しているサイトのAnalyticsデータをご覧に入れましょう。

まずは『健康系ブログ』のAnalyticsデータです。

参考データ1

ちょっと文字が小さくて見づらいですが…
2018年5月1日にサイトを公開し、6月…7月…と記事をがんばって更新してはいたのですが、うんともすんとも言わない状態が続いていました。
すると、8月からグググッとトラフィックが伸びてきます。
検索順位のほうもニッチながら割と良いキーワードで1ページ以内に食い込んでくるようになります。
そして、約半年が経過した10月~11月頃、一気に2倍以上のトラフィックが付き始めて、今は1日の平均セッション数で140前後です。

規模は小さめですが、他にも同じくらいのセッションのサイトも過去のAnalyticsデータを振り返ると以下のような感じでした。

参考データ2

このサイトは『飲食系』のメディアですが、リリース後から週1~2回の記事追加と更新を続けて、約半年で倍のトラフィックに。

他にも良い参考データがたくさんあるんですが、仕事上のサイトなのでデータをお見せすることができず…。

中古ドメインでの検証結果

検証として『中古ドメイン』で新規サイトをリリースするとどうなるのかも実験しています。
…が、こちらも仕事上のサイトなのでデータをお見せできず申し訳ないです。

一応、中古ドメインだと以下のようなメリットがありました。

  • リリース後、約1~2週間でまともなトラフィックが見込める
    (ジャンル・商材・キーワード選びによって大きく差が出る)
  • Googleにページがindexされるのが物凄く速い
    (サイトを公開して1日待たずに全ページindexされた)
  • 中古ドメインに元々付いてるバックリンク効果は…謎。
    (おそらく効いてると思うけど是非の確かめようがない)
  • 海外IP、謎のリファラ、スパムメール等が来る
    (中古ドメインの多くが、過去に海外サイトだったため)

ただし、上記の検証結果は『高品質な中古ドメイン』を使った場合です。
金額にして1つの中古ドメインで、10~30万円くらいの高額なものを使った際の結果です。

安い中古ドメインだと、効果もまぁまぁという感じでしたね。

簡単に言うと、新規ドメインで公開した場合スロースタートですが、中古ドメインを使うとスタートダッシュできる、って感じです。
でも半年以上の運用を続けていくと、結局はトラフィック上限が変わらないところに落ち着きますね。

また、中古ドメインはその多くが海外で運用されていたサイトなので、訳の分からんスパムメールとか来たり、変なリファラーや海外IPからのアクセスが多くなってくるため、それらのトラフィックを除くと若干見劣りするデータになる場合もあります。

つまり、どちらを使うかは管理者次第ってところですねー。

公開後、一時期だけ評価が上がった?

あなたは「Googleハネムーン」という言葉を聞いたことはありますか?

WEBサイトをリリースした直後から、いきなりSEO評価が高くついたようにトラフィックが多くなる現象のことです。
実際、私も何度か経験していて、リリースしたばかりのWEBサイトなのに色々なキーワードで検索順位の上位に表示されて、トラフィックも面白いように伸びたのです。

これには私も思わず「おっしゃー!なんか知らんけど大成功した!」とぬか喜びしたのですが、ものの数日で評価が落ち始めて、結局いつものスタートラインに戻された…といった感じでした。

このことについては、私の知見なんかよりも『SEOHACKSさん』が詳しく書いてるので以下の記事を参考にしてみてください。

Googleハネムーンとは | ナイルのマーケティング相談室
公開したばかりのページやサイトの順位が急に高くなることがありませんか?それはGoogleハネムーンによる影響かもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
SEOはそう簡単にいくものではありませんが、やはり大切なのは「真面目にコツコツと更新!」ってところに尽きますね。

…なんて言っておきながら、このブログの更新頻度はひどいもので、やっぱりそういうやる気のないサイトはSEO評価も低いです…。
実際、このブログのアクセス数なんて口に出すのも恥ずかしいくらい少ないので、そのうちちゃんと更新するようにしたいなーと思ってます。

あなたのサイトは、私のようなサボリ運用じゃなくて、しっかり運用してあげてくださいね!