内部リンクのSEO効果はどれくらいあるのか

naibu-linkSEO対策

今回は、SEO業界に携わる人なら誰しも耳にしたことがあるであろう「内部リンク」のSEO効果について私なりの見解を書いていこうと思います。

そもそも内部リンクとは何か?

内部リンクとは、自分のサイト内を回遊するために貼られたリンクのことです。
サイトの上部にあるロゴマークを押すとトップページに戻るリンクになっていたり、次のページのボタンやナビゲーションのメニューボタンなど、サイト中を回遊するために設置されたリンクは全て内部リンクと呼びます。

たとえば、このように・・・

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自分のサイト内のおすすめ記事として貼られたリンクも、内部リンクの一つです。

内部リンクのSEO効果について

基本的には申し上げた通り「サイト内の回遊しやすくするため」に貼られているリンクなので、ここにSEO効果を期待するのはそもそも妙な話ではあります。

内部リンクはSEOを意識せずに普通にサイト制作を行うと、自然と以下のような順番で内部リンクの数が多くなっていきます。

  1. トップページ
  2. 親カテゴリーページ
  3. 子カテゴリーページ
  4. 記事の末端ページ
  5. その他のページ

理由としては、「ホーム」または「トップ」といったトップページに戻るためのリンクが全ページに入っていることが多くなるため、トップページが最も多くの内部リンク数となります。
次に、パンクズと呼ばれる『今見てるページがどういう経路をたどって来たのか』を示すリンクを付けることが多いので、末端ページが紐づいているカテゴリーページの内部リンクが多くなります。

パンクズというのは、こういうやつですね
トップ > お料理レシピ > 肉料理 > 鶏もも肉のローストチキンの作り方
記事の上に付いてる場合が多いです。(当ブログでは邪魔なので敢えて下に付けていますが。)

このようにパンクズによる内部リンクがあるため、記事の数が多くなるほど【トップ・親カテゴリー・子カテゴリー】への内部リンク数が増えるというわけです。

ちなみに、童話のヘンゼルとグレーテルで、帰り道に迷わないようにパンクズを落として目印にしたことが言葉の由来となっています。

さて、この内部リンクの数をGoogleのクローラーはどのように評価するのでしょう?

内部リンクが多く集まるページは重要性が高い

Webサイトは1ページずつにSEO評価が付いて、記事1つずつが検索順位にランクインするものですが、それら全てのページがサイト全体の評価に繋がります。

そして、SEOの観点から「リンクジュース」という考え方があります。

仮にAというページがとても品質が高く、素晴らしい記事としてGoogleに高く評価されていたとしましょう。数値として80点(検索順位2位)とします。
次にBというページがあり、そこそこの評価を受けていてGoogleの評価は50点(検索順位10位)だったとします。

この時、何もしなければそのままの検索順位を維持するか、競合サイトが更に良い記事を書いてきて順位が落ちるか、このどちらかになります。
しかし、内部リンクを活用することで特に加筆修正することなくSEO評価を高めることができるのです。

これは一例ですが、Bの記事の中に「〇〇に関する詳しい記事はこちら」という内部リンクをAの記事に向けて貼ってあげるのです。

そうすることで、Bが持つ50点のSEOパワーの内10点ほどのパワーが、Aの記事に注がれるのです。
結果的にAは内部リンクによって+10点をもらったので、もともと80点だったパワーが90点になり、検索順位も1位を狙えるくらいの価値があるとGoogleが判断してくれるのです。

つまり、検索順位を上げたいページがあれば他のページから内部リンクを貼ってあげることで、Googleから見ると「このページに内部リンクが多いから、このページがサイト内で重要なんだな」と判断するわけです。

必然的にトップページが最も多くの内部リンクを得ることになるため、それを超えるのは難しいですが、記事単位で検索順位を上げたい時にはぜひ活用したいSEOテクニックですね!

具体的にどのくらいSEO効果があるのか?

私がSEOコンサルを担当したクライアントのWebサイトは、内部リンクによる施策を行ったことが何度もあります。
というか、ほとんどのサイトでSEO対策に用いるのが内部リンク施策で、私の武器のようなものです。

はっきり言って、SEO効果は絶大です!

ただし、上手くやらないと逆効果になることもありますので、しっかりとリンクの出入りを計算して設置してあげなくてはいけません。

記事単位で、一つずつSEOキーワードを入れたテキストリンクを貼る場合には一個ずつしっかりとリンク設置していけば良いです。

気を付けなければいけないのは、phpの関数などでサイト全体に自動的に内部リンクを生成させる場合です。
テキトーなやり方をすると、余計なページにまで内部リンクを貼ってしまい、ページ単位で持つSEOパワーが色々なページに分散して自身のページ価値も減る上に、リンクジュースを送った先のページも大した効果が得られずに終わってしまいます。

上手くやれば翌日から一週間ほどで各ページの検索順位がグググッと底上げされ、サイト全体のSEO的な評価も上昇していきます。
私は何度もこのやり方でサイト全体の検索順位を上げてきました。

動的に内部リンク生成するのが怖い時は、1記事ずつリンクを設置していくようにしましょう。

それと、こういった施策を行った時は必ずSearchConsoleからsitemap.xmlを再送信するか、SearchConsoleのFetch as Googleを使ってページ単位での申請を行いましょう。

Fetch as Googleって何?

Fetch as Google(フェッチアスグーグル)は、本来の用途は「なかなかインデックスされないページを申請する」というものです。
ですので、既にインデックスされているページを申請するのは本来の用途とは異なりますので、使い過ぎには注意しましょう。

ちなみに連続でページの申請をすると、途中から申請が効かなくなってしまい、数日間Fetch as Googleが使えなくなってしまうことがあります。

最近ではGoogleのクローラーが回って来る速度が速くなってきているので、何もせずとも数週間のうちには更新したページをクローリングしてくれるでしょう。

「今すぐクロールしてほしい!」「すぐに施策した結果を見たい!」という人は、Fetch as Googleをほどほどにお使いください。

URL送信に変更されました。2018/12/27 追記

しばらく前からβ版として公開されていた『Google search consoleの新バージョン』が最近ついに本運用化されたため、Fetch as Googleという言葉が死語になりました。
新バージョンでは『URL送信』という形でインデックスの申請・再申請を行うことになります。

GSC_URL送信

試してみたところ、以前までのようにガンガン登録して、後からポチポチと申請するようなやり方ができなくなり、1個ずつURLを送信してページの概要を確認してから「インデックス申請」または「再申請」を送るような形になっていました。

これまでのほうが、まとめて申請できたので楽ではあったんですが、連投するとエラーが出ることも多かったので、こちらのほうが1個ずつではあるものの連続で申請してもエラーも出なくて良い感じです。

というわけで、今回の記事はここまで!
内部リンクによるSEO施策を試したい人は参考にしてみてくださいー。